「ゆるキャラグランプリ(GP)2016in愛顔(えがお)のえひめ」が5日、愛媛県松山市堀之内の城山公園で始まった。自治体などのキャラクター約200体が、かわいらしさや「緩さ」をアピール。6日まで会場で行う「決戦投票」と事前のインターネット投票を合わせ、日本一を競う。
 四国初開催で6回目となる今年は、全国から1421体がエントリー。オープニングセレモニーでは、12年GP王者に輝いた今治地域のバリィさんと15年に2位だった県のイメージアップキャラクターみきゃんもホスト役として登場し、ゲートで来場者を迎えた。
 5日は俳都松山市にちなんだゆるキャラ俳句大会があり、宮崎県遊技業協同組合の「みやっP~」が文化系ナンバーワンの座を獲得した。ゆるキャラは各ブースでファンと触れ合い、それぞれの地元の観光や特産品をPR。選挙運動さながら名刺を配って投票を呼び掛けたり、「お嫁さん募集中」と額に張り紙をして笑いを誘ったり、個性豊かな緩さを振りまいていた。
 熊本県のPRキャラクター「くまモン」もステージに上がり、熊本地震での支援に感謝。元気いっぱいのダンスを披露し、力強く復興を約束した。
 6日は参加キャラクターによるファッションショー「ゆるキャラコレクション」や来場者も参加できる愛媛国体公式の「えがおダンス」などを実施予定。「えひめのてっぺんGP」では県内ゆるキャラナンバーワンを決める。
 家族で来場した松山市の小野小4年本田初々愛さん(9)は「知らないゆるキャラがいっぱいいてすごく楽しい」と満面の笑みだった。
 ネット投票の最新の途中経過(10月17日時点)では、埼玉県本庄市の「はにぽん」が1位で岡山県総社市の「チュッピー」、高知県須崎市の「しんじょうくん」と続く。愛媛では松山市消防局の「はっぴーカバー君」の19位が最高。決選投票は6日午後0時半まで。