異彩放つ白眉ならぬ黄眉―。愛媛県大洲市の山間部でこのほど、一般に眉が白いホオジロの群れの中に1羽、黄色い眉の「キマユホオジロ」が見つかった。やはりただ者ではなく、日本野鳥の会愛媛によると県内では34年ぶり2例目の確認。
 キマユホオジロは体長はスズメほどで約15センチ。同じ場所にとどまるホオジロとは異なり、シベリア中部で繁殖し中国の中南東部で越冬する。渡りのルートから日本海側の島で見つかることが多く、愛媛での確認はまれで、野鳥の会愛媛は「偶然、迷い込んできたのだろう」とみている。
 発見したのは大洲市肱川町中居谷の瀧野隆志さん(59)。10月9日午後、農地で約20羽のホオジロを観察していると、ぱっと前に飛んできた1羽が黄色い眉だった。