セトウチデリカ破産へ 負債41.6億円
民事再生手続き中だった食品加工販売のセトウチデリカ(愛媛県今治市、藤田浩一社長)が、松山地裁今治支部から17日付で手続きの廃止決定と保全管理命令を受けていたことが22日、分かった。東京商工リサーチ今治支店によると、資金繰りが行き詰まったためで、近く破産申請する見通し。
セトウチデリカは2014年5月、同支部に民事再生法適用を申請し、14年9月に再生手続きの開始決定を受けた。大手スーパー向けの弁当・総菜など不採算部門から撤退し、マグロ商品の生産販売や冷凍加工食品の委託製造など利益率の高い事業に集約する再生計画を進めていたが、計画通りの収益を上げられなかったとみられる。負債総額は約41億6000万円。
同社は1999年に設立。大手流通業者向けの相手先ブランドによる生産(OEM)などを手掛け、12年6月期には売上高約56億円を計上した。