ハワイの少年ら来県 えひめ丸慰霊碑に献花 野球で友好
米国ハワイ沖で起きた宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」事故をきっかけに始まった愛媛・ハワイ交流少年野球大会が20日、宇和島市内であった。試合を前に、両国の選手らが宇和島市明倫町1丁目の同校を訪れ、えひめ丸慰霊碑に白菊をささげた。
事故を風化させず愛媛とハワイの交流を深めようと、実行委員会(戒能潤之介委員長)が事故翌年の2002年から開催し15回目。愛媛とハワイを交互に訪れ、今年はハワイの小中学生とその家族ら約160人が来県した。
献花式には宇和島市の小中学生約40人も参加。ユニホーム姿の選手らは一人一人が花を供え、事故で犠牲になった9人の冥福を祈った。出迎えた田上和昭校長は「互いに尊敬し友情を深めることが、事故を風化させないことにつながる」とあいさつした。