11月下旬「もみじ新聞」に掲載 愛媛新聞社、ドローン導入
愛媛新聞社は写真や動画撮影用に小型無人機「ドローン」を導入し、20日、東温市河之内の白猪の滝で撮影を始めた。11月下旬以降に予定している「えひめもみじ新聞」で掲載する。
ドローンは遠隔操作でプロペラ付きの機体を空中に飛ばすことができ、通常では難しい上空からの撮影が可能になる。横浜市で空撮の研修を受講した同社編集局の社員が操作している。機体は中国メーカーDJIの「Phantom(ファントム)4」を使用した。
20日は曇り空の下、機体は山に囲まれた「白猪の滝」周辺を離陸し、高度約140メートルまで上昇。操縦者は周りの安全を確認した上でタブレット端末の画面を見ながら、紅葉した滝の周辺を普段見られない高さから計約40分間撮影した。白猪の滝周辺は国土交通相の許可・承認が不要な地域で、実施前に東温市と管轄の松山南署に連絡した。
今後は災害や事故などに備え、人口集中地区や空港周辺など規制区域でも撮影できるよう、国土交通相への許可・承認の取得を目指す。空撮した写真・動画は紙面やホームページ、愛媛CATVのニュース番組「愛媛新聞ニュースフラッシュ」などで紹介する。
県内では今治市上浦町でドローンを使った物資輸送の実証実験も行われている。