松山商工会議所による愛媛県の20%プレミアム付き商品券「愛顔(えがお)のえひめ商品券」と松山市独自の「まつやま幸せ実感商品券」の1次販売で対面と郵送の二重渡しが起きた問題で、5人分19セット(22万8000円分)の所在が分からなくなっていることが19日、分かった。商議所の記録では二重交付になっているものの、購入者側が郵送での受け取りを否定している事例で、商議所が確認を急いでいる。
 松山商議所は当初、商品券の引き渡しを郵送のみで行う予定だったが、発送遅れへの措置として急きょ、市内の特設会場で対面渡しを実施。引き渡しの迅速化を優先し、会場の開設期間中も郵送を継続したため、二重受け取りが起きた。
 県経営支援課によると、二重渡しは232人分の812セットで発生。これまでに返還を拒否した購入者はおらず、227人分は回収もしくは回収のめどが立っているという。