ホテル景観問題、内子町が修正案了承 外壁の「虹」すべて除去
愛媛県内子町内子の景観計画重点区域に建設中のビジネスホテル「ホテルAZ愛媛内子店」の外装をめぐり、町とホテル側との折衝が続いている問題で、町は11日、ホテル側がこのほど示したデザイン修正3案のうち、外壁の虹のマークをすべて取り除く案を了承すると、ホテル側に伝えた。
同ホテルは、外壁の虹のマークや宿泊料金を記した文字が条例に抵触するとして、町が6月に指導・勧告。ホテル側は先月、町のデザイン変更勧告に沿う意向を文書で伝えていた。今回の町の提示をホテル側が了承すれば、解決に向けて動きだすことになる。
町によると、ホテル側は10月4日、料金表示を外壁から野立て看板へ移すことを前提に、虹のマークを除く案と、虹の色をホテル外壁に合わせる2案の計3案を示していた。
これらの案を町が諮問機関の景観まちづくり評価委員会に文書で諮ると、全委員7人が虹のマークを除く案を支持したため、評価委の会合を開かずに町の方針が決まったという。残る2案は「虹が残ると(町の)勧告の趣旨と外れる」と委員に却下された。
ホテルAZは、アメイズ(大分市)が九州中心に展開。愛媛内子店は伊予鉄道(松山市)が伊予鉄南予バス内子営業所の跡地に建設し運営をアメイズが行う。