上司と部下のコミュニケーションを円滑化して女性活躍推進につなげようと、松山市を中心とした企業の経営者や管理職、仕事上の指導者などを指す「メンター」が協力し、コミュニケーションツール「まつやまメンターカード」を作成した。働き方やプライベートをやわらかく問うカードを使って相互理解を深め、働きやすい環境づくりに役立てる狙いだ。
 「かけられるとやる気がアップする魔法の言葉は」「苦手な仕事って正直どんなこと」―。カードは全60枚で、働き方の見直しに関する内容が半数近い26枚を占める。「マイブームを教えて」「仕事以外で大切なものは」といった趣味や好みを尋ねるものが21枚。カードを使いゲーム感覚にすることで普段は聞きにくい話も聞け、意思疎通が進むと期待されるという。
 カードは2015年度、松山市が県法人会連合会に委託した女性活躍推進についての勉強会で作成した。新入研修やランチミーティングなどでの活用を想定。参加者が引いたカードの質問に全員が順番に答えていく流れだ。カードは約800組を作成し、使用の感想を提出してもらう県内のモニター企業に無料で提供する。市販は予定していない。問い合わせは県法人会連合会=電話089(941)7711。