愛媛県松野町が生んだ早世の俳人芝不器男(1903~30年)を顕彰する「不器男忌俳句大会」が21日、同町松丸の山村開発町民センターであり、町内外の愛好家が偉人をしのんで句作に挑んだ。
 不器男の命日の2月24日に合わせて町教育委員会などが毎年開き62回目。事前に募った兼題には約4500句の応募があった。
 そのうち中学生の部で最優秀に選ばれたのは、五十崎中2年名本大広さん(14)の「宿題に振り回される扇風機」。選者の谷岡武城さん(85)は「扇風機に飛ばされる宿題の紙と、宿題に悪戦苦闘する様子がうまく掛けてある」と評価。名本さんは「野球部の練習が忙しく宿題も多くて大変だったが、最優秀になってうれしい」と話した。