愛媛県今治市出身の女性水墨画家・松本奉山さん(1925~2010年)の作品展が同市通町3丁目の今治城御金櫓(おかねやぐら)で開かれており、世界の名所を独自の感性で描いた19点が水墨の多彩な魅力を伝えている。10月4日まで。
 松本さんは海外でも個展を多数開催。会場には1980年代前後の南米や北米、欧州などの風景画が並ぶ。五輪にちなみブラジル・リオデジャネイロの作品も。名物の奇石「ポン・デ・アスカール」を勢いある筆遣いで描写し、リゾート地「コパカバーナ」の朝焼けや海岸も墨の濃淡で表現して柔らかな雰囲気を醸し出している。
 入館料は一般500円、大学生など250円、高校生以下無料。