MOX燃料再処理「事業者が方向性」 伊方再稼働で規制委員長
原子力規制委員会の田中俊一委員長が7日、東京都港区の原子力規制庁で定例会見した。使用済みプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の最終的な処分方法が未定の状態で7日からプルサーマルによる営業運転が始まった四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について「(再稼働の)許可の中では『何らかの形で再処理をする』となっており、事業者がそういう方向を取る」と述べた。
原発周辺住民に心配もあると指摘し、四電に対し「どんなトラブルもできるだけないのが一番良い。慎重な心構えでやり、誠意を持って説明、責任を尽くしてほしい」と促した。
強度不足の疑いがある仏原発設備を製造したメーカーが、伊方2号機を含め国内8原発13基の原子炉圧力容器も造っていた問題に関しては「(原発事業者が)同じ会社の材料が使われているか事実関係を調べただけ。実際に(強度不足か)どうかの調査を速やかに進めてもらい、判断する」と述べた。