愛媛県西条市特産の農産物を使った菓子開発に取り組む丹原小学校(同市丹原町池田)は19日、商品の審査会を校内で開き、携わった5年生約50人が知恵を出し合った一品の良さや狙いをアピールした。
 児童は、丹原地区産のキウイフルーツと柿などを巻いたロールケーキや、果物を花の形に並べて飾ったケーキなど計16点を班ごとにスライドで説明。地元菓子店のスタッフや安藤宏幸校長ら6人が新規性や地域性など4項目で採点した。
 「試食用を作る」「財布にやさしい値段に」など、しっかりしたコンセプトとターゲットの発表内容に保護者らは驚いた様子。最優秀はイチジクを練り込んだスポンジ生地の上にイチジクをふんだんに使ったムースとジャムを載せた「いちじくのムース」が輝いた。
 「菓舗とくのや」の渡部裕也さん(28)は「イチジクの酒漬けやジャムはあるがムースは新しい」と講評。考えた黒河莉子さん(11)と木村颯也君(11)は「どんなお菓子にするか考えるのが大変だった」と話した。