愛媛県四国中央市豊岡町豊田の豊岡小学校で1日、地元のために力を尽くした江戸時代の庄屋・今城宇兵衛の生き方から学んで取り組んだ活動の成果を子どもたちが披露する集会があり、郷土の先人の思いを引き継いだ全校児童166人が堂々と発表した。
 宇兵衛は18歳で庄屋を継ぎ、大雨のたび氾濫した豊岡川の堤防工事に力を注いだ。大飢饉に見舞われた際には村代表で年貢を軽くすることなどを求めようとしたところ捕らえられ、命を落としたと伝わる。
 1日の集会は学年ごとに成果を披露。学校近くの会社を見学した2年生は、「地域のためにたくさんの人が働いていることを知った」と報告。大きな声であいさつすることなどにそれぞれが取り組んだといい、「豊岡町の一員として地域や学校のために頑張ります」と宣言した。