愛媛県今治市大三島町宮浦の大山祇神社(三島喜徳宮司)で25日、「産須奈大祭」があり、住民らが獅子舞を奉納し、五穀豊穣に感謝するとともに海上安全などを願った。
 旧暦8月22日に行われ、神社にとって春の例大祭と並ぶ最も盛大な行事。古代にはイノシシやキジなどを供えていたが、一遍上人が禁じたため、獅子の狩り姿を奉じたのが起源と伝えられる。
 島内13地区の獅子やだんじりが集まり、拝殿や鳥居前で鐘や笛、太鼓の音に合わせて地元に伝わる多彩な舞を披露。雨の中、集まった観客から盛んな拍手を浴びていた。
 奉納後は、供奉行列があり、同市大三島町台の三嶋神社まで往復約4キロを、住民らがみこしや色鮮やかな獅子、だんじりとともに練り歩いた。