えひめ女性財団は13日、松山市山越町の県男女共同参画センターで「リーダー養成セミナー・オープンカレッジ」を開いた。コンサルティングなどのファミーリエ(高松市)の徳倉康之社長が講演し、部下が仕事と子育てや介護を両立するにはチームとしての力を引き出す「イクボス」の存在が重要と訴えた。
 NPO法人ファザーリング・ジャパン理事も務める徳倉氏は、イクボスには部下の能力に加え介護といった制約条件、趣味などの価値観を理解し的確な業務分担の指示が求められると指摘。「働きやすさをPRできれば優秀な人材が集まる」と強調した。
 子育てと介護の時期が重なる「ダブルケア」の問題では、離職防止へ「(育児休業など)制度があっても風土がなければならない。それをつくるのがイクボスだ」と呼び掛けた。