伊予銀行小田支店(愛媛県内子町小田)が内子町役場の小田支所(同)内に移転し3日、営業を始めた。支店は規模を縮小するが、支所の空きスペースを利用することで、行政と銀行のワンストップサービスを目指す。
 伊予銀によると、小田支店は人口減少などの影響で法人向け営業業務を内子支店(内子)に移し、8人体制から4人体制への縮小を決定。独立店舗として運営が難しい人員数だが、合併後に空きスペースが発生した支所なら、町職員がいて安全管理上問題なく使用できると判断、町に打診し了解を得た。銀行が合併後の行政庁舎を活用するのは全国初という。
 支店は支所1階の一室で、現金自動預払機(ATM)1台を設置。町によると、契約は1年更新で使用料は月額3万2000円程度。
 3日は、稲本隆寿町長や伊予銀の宮崎修一常務ら6人がテープカット。小田・大瀬両小学校児童への金融教育教室も開かれた。