伊方3号機、昼の異常を当日公表へ 連絡体制改定
四国電力が7月下旬の再稼働を目指している伊方原発3号機に関し愛媛県は15日、作業工程で発生した異常事象を従来より早く公表する通報連絡体制を発表した。放射線管理区域内の設備の異常といったB区分は従来48時間以内の公表だったが、昼間(午前8時半~午後5時)の発生なら当日に公表するよう改める。
対象期間は、6月下旬を予定している原子炉への核燃料装填(そうてん)開始から、8月中を見込んでいる営業運転開始まで。
B区分異常は夜間に発生した場合、翌日公表する。放射性物質の放出や社会的影響が大きくなる恐れがある事態などA区分はこれまでと同様、即時公表する。
C区分異常は従来、翌月10日にまとめて公表している。核燃料の装塡開始から終了までと、原子炉起動から原子炉内で発生する熱出力を100%に保つ「定格熱出力一定運転」までの期間は、昼間の発生が当日、夜間の発生が翌日公表。その他の期間は平日の昼間なら当日で、夜間なら翌日(休日の前日発生の場合は翌勤務日)とする。休日の発生は、昼夜間を問わず翌勤務日に公表する。