創立120周年を祝おうと、宇和島東高校(愛媛県宇和島市文京町)のPTAが15日の同校文化祭で、1985年に姿を消した生徒食堂「うどん場」を1日限定で復活させた。生徒らは伝統の味を堪能した。
「うどん場」は56年にオープンし、校舎の増改築を理由に閉店するまでの約30年間、多くの生徒に愛されていた。
 文化祭では午前8時半ごろからPTAの約50人が約1200食分を用意。当時の具材を忠実に再現し、じゃこ天とかまぼこ、ネギ、天かすをのせた。営業時に厨房(ちゅうぼう)を担当していた同市の女性(83)も訪れ、時折準備を手伝いながら見守った。
 午前11時の開店と同時に大勢の生徒や保護者らが集まり、店頭には大行列ができた。保護者の中には「懐かしい」と口にする人もいた。生徒は「学校の長い歴史を感じられる」と味わっていた。