国の原子力規制委員会の更田豊志委員長代理が、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)での重大事故を想定した総合訓練を「訓練不足」としていた問題で、原子力規制庁の松浦克巳総務課長は22日の定例会見で、更田氏は再々訓練は求めない意向だと明らかにした。
14、15両日の訓練では初日に男性作業員2人が熱中症の症状を訴え一時中断。規制庁は作業手順や要員の体調管理に改善すべき点があるなどとして訓練の一部やり直しを求め、四電は19日に再訓練を実施した。
規制庁は指摘事項が改善されたと判断し「(四電は)規制委の厳しい指摘を踏まえ、緊張感を持ち改善を続けてほしい」とした。