四国電力は7日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の重大事故を想定した総合訓練を14、15両日に実施すると発表した。原子力規制委員会が再稼働前の訓練実施を義務付けており、規制委の更田豊志委員長代理が視察する。
 訓練は、3号機運転中に全交流電源を喪失し、炉心の冷却機能も失われた状況を想定。圧力上昇による格納容器の破損を防ぐため、可搬式の代替ポンプを使った冷却水の注入や、非常用発電装置の操作手順などを確認する。
 伊方3号機は6月27日に原子炉内への核燃料装填(そうてん)を完了し、四電は7月下旬の再稼働を見込んでいる。