盆といえば墓参りなどが思い浮かぶが、愛媛県西条市氷見地区では100年以上続く「盆野球」で汗を流すのが恒例行事になっている。14、15の両日開かれた今年の大会には9~84歳までの約250人が参加。厳しい日差しの下で珍プレー好プレーを連発しながら白球を追いかけていた。
 主催の氷見連合自治会によると、大会は1914年から始まったとされ、太平洋戦争などでの中止を経て今回で98回目になる。過去には甲子園優勝経験者や元プロ野球選手も参加しており、大会は「野球をする氷見地区出身者のほぼ全員が通る道」だとか。今年は14チームが出場し、地区内の西条西部公園と西条西中学校で熱戦を繰り広げた。
 プロ野球チームや学校、クラブチームなどバラバラのユニホームを着たメンバーは、軽快なランニングキャッチや現役さながらのダブルプレーを披露。バウンドしたボールが頭上を越えていくミスなどでは「しっかりボール見て」「体が動いてないよー」と言い合い、帰省者らとともに野球を通した交流を楽しんだ。