児童ら「お簾踊り」披露 西条・丹原
愛媛県西条市丹原町高松の田滝小学校で15日、田滝地区盆踊り大会があり、田滝民俗芸能保存会メンバーや児童ら計約60人が両手の扇子を優雅に回しながら舞う県無形民俗文化財の「お簾(れん)踊り」などを披露した。
旧丹原町誌などによると、お簾踊りは400年以上の伝統がある地元の黒滝神社奉納の踊り。雨乞いの際に本殿の御簾(みす)が動き、大雨が降りだしたことが名称の由来とされる。昔は秋の大祭や雨乞いの際に踊っていたが、近年は新暦の8月15日に盆の供養を兼ねて披露している。
盆踊り大会は、地元住民らでつくる和太鼓集団「道前太鼓LA・BANTA」の勇壮な演奏でスタート。お簾踊りでは、浴衣姿の地元住民らが両手に持った扇子2本を器用に扱いながら輪になって踊った。踊りの合間には保存会メンバーの男性が早口で口上を述べ、会場を盛り上げた。