愛媛県の砥部町広田地区の秋祭りが23日あり、高市では地元の高市小学校児童がみこしを先導する「舎儀利(しゃんぎり)」で盛り上げた。この日のために夜間練習を重ねた子どもたちは堂々とした姿を披露し、見守る地域の人々の顔をほころばせた。
 花がさや、はかまなど華やかな衣装を身に着けた子どもたちは、かねや太鼓を打ち鳴らし、学校近くの高森三嶋神社境内を出発。教師や大人が笛を吹いて続き、後ろではキツネやサルの面をつけた子どもや大人が踊った。
 ゆっくりとしたリズムで歩を進める一行に、沿道沿いに集まった住民らが拍手を送った。神事や獅子舞などに大活躍する子どもたちに、集まったお年寄りらは「上手に踊っとったよ」「かわいいねえ」と温かな声を掛けていた。