NIE(教育に新聞を)の活性化を考える四国のNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議が29日、松山市大手町1丁目の愛媛新聞社であった。教員や新聞関係者ら14人が参加し、取り組みの報告や日本新聞協会NIEコーディネーターの講演などを通して、意見交換した。
 講演で関口修司コーディネーターは「NIEの効果を数値化すれば、全国の行政や学校が取り組むきっかけになる」と述べ、NIEが学力向上につながることを組織的に検証していきたいとした。
 各県の代表が、新たに始めた事業や取り組みなどを紹介。実践校の指定期間が終わると活動が縮小してしまうことが共通の課題に挙がり、新聞社側は「経験者を掘り起こし、教員のネットワークづくりに努めたい」と話した。徳島新聞社からは、新聞を活用した授業の仕方や意義を学んでもらうため、教員OBのコーディネーターによる教員向けの出前授業を始めたなどの報告があった。