文化庁は24日、歴史的建造物や伝統行事など地域の文化財群を一体的に認定し地域活性化を図る「日本遺産」に、「四国遍路―回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」(四国4県)など18件を初めて選んだと発表した。
 本年度新設した日本遺産は、点在する有形無形の文化財をパッケージ化し、文化、伝統を語るストーリーとして認定。地域が主体となって整備、活用し、国内外に発信することで地域活性化を目指す。文化庁は2020年の東京五輪までに約100件を認定する予定。
 四国遍路は、愛媛県がほかの3県に呼び掛け連名で申請していた。県地域振興課は「四国遍路は札所や遍路道といった文化財だけでなく、国籍や宗教を問わず世界に開かれており、類を見ないと評価された」と分析する。