近隣住民の親交を深めようと、愛媛県宇和島市の男性がこのほど、同市丸穂にコミュニティースペースを開設した。さまざまな料理が楽しめる設備や展示会を開ける広場を用意、災害時の炊き出し提供場所としても想定しており、幅広い活用が期待される。
 コミュニティースペースを開設したのは同市本町追手2丁目の洋菓子店オーナー是沢治雄さん(66)。巨大な「閻魔(えんま)大王図」を開帳する「えんま祭」で知られる西江寺近くの辰野川沿いにある。
 きっかけは「えひめ南予いやし博2012」。付近が散策コースに指定されたが、当時はごみの不法投棄などが目立つ恥ずかしい場所だったという。是沢さんが声を上げ近隣住民とともに清掃。「せっかくのスペース。何かに生かせないか」と土地を買い取り多目的施設として整備した。