「四国中央農山漁村ふるさとづくり大会」(実行委員会主催)と「四国中央市地産地消・食育推進フォーラム」(市地産地消推進委員会主催)が7日、愛媛県四国中央市土居町入野のユーホールであった。事例発表や講演を通じ、市内の生産者と消費者が1次産業振興や食の安全、地産地消促進へ意識を新たにした。
 四国中央青年農業者連絡協議会のかんきつ農家宝利力さん(27)=寒川町、イチゴ農家鈴木和夫さん(66)=土居町蕪崎、JAうま里芋専門部会長の宝利義博さん(60)=寒川町=が事例発表。
 鈴木さんは鮮度保持などのため、イチゴの茎を付け、大小を分けず販売用パックの中に直接収穫していると紹介。市内では「やまじ風」の被害を避けるためサトイモなど地中で育つ作物栽培が盛んだが、「施設栽培が広がりにくいということは、その作物を作る人がいないということ。皆がやらないことを手掛けるのも一つの農業」と話した。