2004年に天守閣を再建した大洲城(愛媛県大洲市大洲)で31日、復元10周年事業が始まり、市民による「大洲藩鉄砲隊」が火縄銃で次々と祝砲を鳴り響かせた。大洲藩お抱えの鉄砲かじに残る史料の特別展示や、大洲城の見どころを紹介するガイドツアーを来年3月末まで実施する。
 肱川のほとりに建つ大洲城の天守閣は1888年に老朽化で取り壊されたが、5億円を超す市民の寄付などで木造4層4階建ての往時を再現。復元後の入城者数が37万人を超すなど市のシンボルとして親しまれており、31日の式典で清水裕市長は「肱川の雄大な流れとともに楽しんでほしい」と呼び掛けた。