子どもたちのアート作品ずらり 松山で芸術祭 県産品素材や廃材など利用
愛媛県内外の高校生以下の子どもたちの芸術作品を集めた「えひめ愛顔(えがお)の子ども芸術祭」が9日、松山市西野町のえひめこどもの城で始まり、県内の特産品素材や廃材などを使ったアート作品が訪れた人の目を楽しませている。11月6日まで。
芸術を通して次世代を担う子どもたちの知恵や笑顔を創出しようと、県が初めて開催。菊間瓦や砥部焼を使った作品や、貝殻を組み合わせた「シーボーンアート」など全国から応募のあった456点を敷地内の各所に展示している。
芸術祭の総合プロデューサーで造形作家のカナイヒロミさんと済美高(松山市)の美術科生徒が共同制作したカラフルな「おフトンアート」や、伊方町の三崎高生が漂着ブイや流木で作った作品なども来場者の目を引いていた。
9日は、地元のくたに幼稚園児らがバルーンリリースを行い、開幕を祝った。米袋などで作った特製の衣装で参加した同園年長の児童(5)は「貝殻の作品がかわいくて、いつも来る時と違っていい」と笑顔を見せた。
審査員や来場者による審査で選ばれた優秀作品は29日に発表され、芸術祭後も常設展示する予定にしている。