松山で日本語教育学会開会 異文化理解へ俳句活用
外国人らへの日本語教育などに携わる学者や教員らでつくる日本語教育学会(東京都)の2016年度秋季大会が8日、愛媛県松山市道後町2丁目のひめぎんホールで2日間の日程で始まった。
8日はパネルディスカッション「人をつくり文化をつなぐ俳句の魅力」があり、参加した約120人が俳句の可能性を考えた。
松山市さくら小学校の前校長高山佳子さんは、「心が動いたときの情景を17音に乗せよう」と、大きな紙に複数の児童が句を筆で書き込む共同制作を行って、人間形成を試みた事例を紹介。愛媛大教授の中西淳さんは「俳句は短いため外国人でも作りやすく、季語に各国の暮らしや感覚が反映される」などと述べ、異文化理解のツールとしての俳句の有効性を語った。
来場した松山中央高校教諭の櫛部隆志さん(49)は「俳句には人や文化をつなぐことができる魅力があるとあらためて感じた」と話した。