劇団「文学座」(東京)は14日、2017年に生誕150年を迎える愛媛県松山市出身の俳人正岡子規の半生を描いた評伝劇「食いしん坊万歳! 正岡子規青春狂詩曲」を2月に東京で上演すると発表した。主人公の子規は松山出身の佐川和正さん(40)が演じる。
 1937年創立の文学座が80周年記念の年の幕開けとして上演する。母、妹、河東碧梧桐、高浜虚子などが登場する青春群像劇で、子規の明るさと不屈の精神を通して新しい日本語の誕生と近代文学の夜明けをコメディータッチで描く。作・瀬戸口郁さん、演出・西川信広さん。
 松山市役所を訪れた劇団企画事業部の松田みず穂副部長は「コミュニケーションが希薄な現代に、子規の人と向き合うすべ、人間本来の能力をもう一度発見してほしい。松山での上演も目指したい」と話した。
 公演は2月18~27日、紀伊国屋サザンシアターTAKASIMAYAで。2幕構成で約2時間半。劇場内に松山市の観光俳句ポストや観光PRコーナーを設ける。