日本尺八連盟主催の国内最大規模の尺八コンクール(11月30日、京都市)で、愛媛県新居浜市御蔵町の就労支援事業所員星川千代洋さん(70)=雅号・2代目星川運山=が独奏部門で見事優勝、四国初の快挙を成し遂げた。
 星川さんが尺八を始めたのは9歳のころ。100人以上の弟子を育てた、父の初代星川運山(故人、本名・正義さん)に、正しい持ち方や美しい音色の出し方などを毎日たたき込まれた。
 コンクールは今年39回目で、7回目の出場となった星川さん。1984年に準優勝したが近年は振るわず、今回は「70歳の区切りの年。最後の挑戦と決めて」臨んだ。ICレコーダーに自分の演奏を録音して一音一音をチェックするなど入念な準備を重ねた。
 当日は地方予選を勝ち抜いた全国の24人と課題曲2曲の表現力を競い、審査員5人から音律の正確さなどが高く評価された。