山本担当相 伊方原発周辺を視察
四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)での重大事故に備えた防災対策を確認するため、山本公一環境相・原子力防災担当相(自民党、衆院愛媛4区)は14日、重大事故時の対応拠点となる県オフサイトセンター(西予市宇和町卯之町5丁目)や、原発西側の伊方町民が船で大分県などに広域避難する際に使用する三崎港(伊方町三崎)を視察した。
県オフサイトセンターでは、原子力規制庁伊方原子力規制事務所の野中則彦所長が、首相官邸や自治体などと情報共有を図るテレビ会議システムを説明。山本担当相は、緊急時対策支援システムを使い、再稼働した伊方3号機の現況や放射線量を測定する放射線監視装置(モニタリングポスト)の数値などを確認した。
三崎港では、県職員から2015年11月の国の原子力総合防災訓練や今月4日に原発西側の住民を対象に実施した三崎港までの避難訓練の報告を受けた。山本担当相は、原発西側の住民最大約4700人の海路避難の方法や、耐震強化した三崎港の状況を確認。放射性物質の流入を防ぐために設けられた伊方町内の放射線防護施設も訪れた。