松山商工会議所(森田浩治会頭)は24日、愛媛県松山市中心部の市駅前広場について改良整備を求める要望書を野志克仁市長に提出した。
 同市湊町5丁目の市駅前広場は約1万454平方メートルで市の所有。路面電車やバス、タクシーなどの交通結節点で、市によると1日約3万人が往来する。2015年度から市や関係行政機関、事業者でつくる鉄軌道検討部会が将来ビジョンについて協議している。
 要望書では、電車の乗り継ぎが道路で分断されていることや、歩道を自転車が頻繁に走行している点などを挙げ、利便性や安全性が課題だと指摘。観光バスの駐車スペース不足なども踏まえ、広場の在り方を見直し、利用者にとって安全で快適な空間になるよう改良整備を求めている。
 24日は市役所で森田会頭が野志市長に要望書を手渡し、「早急に対応し、住む人にも来る人にも利便性の高い場所にしてほしい」と述べた。野志市長は「利用する全ての人の視点を意識して使いやすく魅力ある広場にする必要がある。関係者と一緒に汗をかいていきたい」と答えた。