2017年用年賀はがきの販売が1日、愛媛県内の郵便局などで始まった。えとの「酉(とり)」をデザインしたものや松山城とみかんの花の絵が入った県版など8種類を用意。松山市三番町3丁目の松山中央郵便局では、早速買い求める利用者が列を作った。
 局での販売初日イベントで、西岡輝夫局長は「今後とも年賀状をご利用いただきたい」とあいさつ。「愛媛和楽器集団」が演奏を披露し、愛媛国体などのマスコット「国体みきゃん」に一日郵便局長を委嘱した。
 200枚を購入した同市湯渡町の主婦江戸鈴子さんは「みんなに1年間幸せになってもらうよう願って文章を考えたい」と笑顔。子どもに頼まれて購入したという同市の女性会社員(41)は「紙で振り返ることができる年賀状は毎年出すようにしており、近況報告に欠かせない」と話した。
 局によると全国で約29億枚発行され、うち四国は約9260万枚。12月15日に投函(とうかん)の受け付けを始め、17年1月6日まで販売する。
 1日は県庁で県版の贈呈式があり、受け取った県の西本牧史企画振興部長は「非常に愛媛らしさがあふれるデザイン。イメージアップに貢献してもらえると思う」と期待。2日には同市古三津6丁目の松山西郵便局で、17年の全国年賀切手にデザインが採用された株式会社南雲(同市東垣生町)への年賀切手の贈呈式がある。