愛媛の麦みそブランド化へ 品質PRへ共通マーク
生産量日本一の県産裸麦などを使った愛媛の麦みその知名度向上へ、県と県醬油味噌(しょうゆみそ)協同組合(46社、森秀夫理事長)がシンボルマークを作り、ブランド化を進めている。来春までには栄養価に基づく独自の品質基準をクリアした商品に添付し、国内外での消費拡大を目指す。
組合によると、県内の麦みそ消費量は減少傾向にあり、2014年は1311トンと05年の約7割に落ち込んだ。組合加盟業者も10年間で11社減り、森理事長は「食生活の変化に加え、小売店での値下げ競争もあり、このままでは組合の存続が難しくなる」と危機感を示す。
現状を打開しようと組合は14年度から、県産業技術研究所(松山市)が進めていた麦みその研究事業に参画。月1回程度、関係者が集まり戦略協議を続けている。マークは県内のデザイナーらを中心とした連携チームが考案し、15年3月、ハートの中に裸麦を描いた温かみのあるデザインを採用した。