愛媛県松山市北部の立岩地区で17日、太平洋戦争などで命を落とした地元出身の戦没者112人の名前を刻んだ石碑が除幕され、参列した住民ら約30人が親族らの名前を確認しながら、故人との思い出を振り返った。
 石碑は縦1.5メートル、横約2.2メートルの御影石製で、松山市猿川の旧立岩保育所広場に建立。2015年以来、立岩地区遺族会(約60人)が中心になって準備を進め、近くの県道北条玉川線整備による忠魂碑移転への補償金の一部を制作費に充てた。
 17日は、1950年ごろから毎年開催している慰霊祭の冒頭で除幕。読経の続く中、参列者は石碑に優しく目をやりながら焼香したり、手を合わせたりしていた。