大修館書店(東京)が英語教科書を採用した高校に無償で英語ドリルを提供していた問題で、愛媛県教育委員会は29日、2015年度に三瓶と津島の2校が計70冊、16年度に新居浜東、伯方、三瓶の3校が計350冊の提供を受けていたと発表した。回収が完了し次第、全校が返却する予定。
 文部科学省からの連絡を受け県教委が高校に問い合わせた結果、「営業の人が『無料なので要りますか』と言ってきた」「勝手に送られてきた」「『(教科書に)付属で無償。使ってもらえないか』と言われた」といった回答があり、高校側から提供を求めた事例はなかったという。
 県教委高校教育課は「県内の教科書選定は適正に行われていると認識しているが、今後の文科省の動向を注視しつつ適切に対応していきたい」としている。