愛媛県上島町消防本部の救急艇「かみじま」の竣工(しゅんこう)式が19日、同町弓削下弓削のせとうち交流館であった。救急車を載せて島々を行き来できるフェリー型(19トン)で、船内に海難のけが人などの手当てに使う自動式人工呼吸器、心臓マッサージシステムといった高規格救急車並みの救命機器を備えた。23日から稼働する。
 町消防本部によると、老朽化した同名の旅客船型救急艇の後継として2014年8月に起工。総事業費約1億8千万円で、国から1億1335万円の補助を受けた。最高速力は32・2ノットで、弓削港から町内で最も遠い有人離島の魚島まで最短約25分で行ける。