台風18号が最接近した5日の愛媛県内は南風が吹き込み、松山地方気象台の観測で、最高気温が新居浜で32.7度と全国1位になるなど、15観測地点のうち11地点が30度を超える真夏日となった。大三島、今治、西条、四国中央、松山南吉田の5地点は10月の観測史上最高だった。
 5日午前3時の降り始めから午後7時までの総降水量は鬼北町近永で30.5ミリ、内子町獅子越峠で27.0ミリなど。最大瞬間風速は午前11時4分に伊方町瀬戸で30.5メートルを観測した。伯方署によると、強風の影響で今治市大三島町宮浦で木が倒れ、一時県道をふさいだ。
 松山空港事務所や交通各社によると、台風による悪天候で、空の便は松山空港発着の12便が欠航。船便は県内と大分市や広島県を結ぶ航路が終日欠航し、大分県別府、臼杵の両市との間の航路は午前中を中心に欠航したが夕方以降に再開した。今治港と芸予諸島などを結ぶフェリーと快速船も大半が欠航した。
 JR四国によると、午後5時45分ごろから約1時間45分、瀬戸大橋線児島-宇多津・坂出駅間で運転を見合わせ。特急しおかぜの部分運休2本を含む計24本に運休や遅れが生じ、約3300人に影響が出た。