早生温州ミカン JA西宇和出荷始まる 自信の仕上がり 

 全国有数のかんきつ産地として知られるJA西宇和(愛媛県八幡浜市)管内で5日、主力の早生(わせ)温州ミカンの出荷が始まった。今季の果実について同JAは「甘さが乗って皮が薄く、消費者が好む食べやすい味」としている。温州ミカンの市場向け出荷は2017年1月下旬まで続く。
 JA西宇和によると、今季は夏場の日照で糖度が高くなり、秋口以降の雨で酸味が抜けて例年並みの大きさに仕上がった。温暖な日が続いて遅れ気味だった着色も、最近の昼夜の温度差で進んできたという。
 裏年だが、温州ミカン全体の市場向け出荷量は過去最低だった15年度を20%上回る3万2000トンを計画。1キロ当たりの販売単価は前季より6円高い300円を見込んでいる。直接販売や加工用を含めた総生産量は4万トンを予定し、温州ミカン全体で計100億円の売り上げを目指す。
 初日の5日は、169トンを出荷。八幡浜市江戸岡1丁目の中央選果場で初荷の出発式があり、木下親理事長は「異常気象で厳しい条件の中でも、西宇和らしく消費者に満足してもらえるおいしいミカンができた」とあいさつ。職員ら約150人がみかんジュースで乾杯し、首都圏に向かうトラックを見送った。初競りは7日に東京・大田市場などで行われる。
 

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