映画で考えるみとり 今治で上映会、監督トーク 四国初上映
ドキュメンタリー映画「いきたひ~家族で看取る~」の上映会と監督トークが19日、愛媛県今治市矢田の今治明徳短大であった。約50人が大切な人の最期に思いを巡らせ、みとることの尊さを考えた。
映画では、在宅でのみとりを支援する「看取り士」柴田久美子さんの活動や自身を含め自宅で家族をみとった人々の思いを紹介。核家族化などで死に触れることが少なくなる中、命について考えてもらおうと実行委員会が四国初上映した。
上映後、長谷川ひろ子監督が4人の子どもと、夫をみとった経験を振り返り「亡くなる1カ月半前に夫と心が一つになれたと感じた。亡くなった夫を抱きしめて畳の上でみんなで添い寝した」と回顧。「みとることは、生命のバトンをつなぐこと。その人らしくどう生き切るかを考えてほしい」と呼び掛けた。