郷土の歴史や文化、先人の足跡をたどる「ふる里新居浜の誇り発見物語」展が、愛媛県新居浜市北新町の別子銅山記念図書館で開かれている。中世の瀬戸内海を支配した村上水軍の遺構が残る「新居大島」などを紹介する写真約300点をパネル展示している。30日まで。
 市民団体の新居浜まちおこし委員会(西原洋昂委員長)が隔年で開く企画展「物語シリーズ」の第9弾。今回は市東部地域に焦点を当て、特に大島を「村上水軍発祥の地」としてアピールしている。
 大島は、南部に大島城跡、船かくし跡などがあり、水軍の始祖である村上義弘の生誕地とも伝えられている。西原委員長は「前期の水軍に関する資料は極めて少なく、今後の専門的な研究が待たれる。まず新居浜市民に知ってもらい、学んで、伝えるきっかけにしてもらいたい」と来場を呼び掛けている。