江戸時代に松山藩で盛んだった能楽の稽古に励む子どもたちの発表会が28日、愛媛県の松山城天守であり、市内の未就学児から高校生までの約50人が優雅な謡や舞を披露した。
 伝統文化を継承し、日ごろの練習の成果を発揮してもらおうと、「松山こども能楽クラブ」実行委員会が開いた。
 扇子を手にしたはかま姿の子どもたちは「老松」や「西王母」などを真剣な表情で舞い、謡を響かせていた。天守を訪れた観光客や保護者は演目が終わるごとに温かい拍手を送り、りりしい姿に目を細めていた。