愛媛県の四国電力伊方原発など全国の原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分問題について考えるシンポジウムが17日、香川県高松市であった。国は最終処分地として適性が高い「科学的有望地」を年内に示すとしており、適性の度合いを3段階で地図に記す方針などが説明された。
 経済産業省資源エネルギー庁などが全国9都市で開催しており3巡目。
 高レベル放射性廃棄物は、使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す再処理過程で発生。最終処分は廃棄物のガラス固化体4万本以上を地下300メートルより深い地層に埋める計画で、10平方キロの地下施設が必要とされる。
 科学的有望地に関し経産省の担当者は、火山や活断層を避け、安全に廃棄物を輸送できる港湾の近くといった条件を勘案して適性の高い順に3段階に区分し「日本地図を、どの県のどの市町村という形ではなく色分けする」と述べた。