愛媛県鬼北町日吉地域の「第32回武左衛門ふる里まつり」がこのほど、同町下鍵山の道の駅「日吉夢産地」周辺であった。江戸時代後期の武左衛門一揆を再現した仮装行列や盆踊りなどが行われ、大勢の家族連れでにぎわった。
 武左衛門一揆は1793年、日吉の農民武左衛門が吉田藩の圧政に抗議するため約1万人を率いて起こした。年貢引き下げなどの要求を認めさせたが、その後武左衛門は処刑された。まつりは郷土の偉人を顕彰し精神を引き継ごうと、実行委員会が毎年開いている。
 行列には約70人が参加した。農民姿の参加者が、同町下鍵山の武左衛門堂から道の駅に向けて出発。途中で盆踊りの練り歩きも加わり、計約120人で「エイエイオー」と気勢を上げながら約400メートルを進んだ。
 和太鼓演奏や打ち上げ花火もあり、訪れた人は夏の風物詩を満喫していた。