殉職警官らの慰霊祭 松前 安全な社会へ努力誓う
殉職した愛媛県警警察官や警察活動に協力して亡くなった殉難者の慰霊祭が11日、松前町西古泉の県警察学校であり、遺族や県警警察官ら約120人が犠牲者の冥福を祈った。
県警によると、警察制度が創設された1874年以降、県警の殉職警察官は60人、溺れる子どもを助けようとして亡くなるなどの殉難者は3人。林学本部長が「み霊の崇高な精神を胸に、安全安心な社会の実現に向けて職員一丸となって職務にまい進する」と式辞を述べ、参列者は黙とうをささげた後、白菊を献花台に供えた。
1940年に松山市内で窃盗犯に刃物で刺されて殉職した巡査=当時(24)=の妻(94)=福岡県久留米市=は「元気に生きていることを報告して喜んでもらうために毎年参列している。若い警察官には、常に一日を精いっぱい生きて人に尽くす気持ちを持ち続けてほしい」と語った。