愛媛県今治市大三島沖の甘崎城跡が残る無人島、古城島に歩いて渡るツアーが4日あった。松山市などの約40人が、約160メートルの「海道」を楽しみ、石垣や岩に穴を開けた遺構・岩礁ピットなどを見て歴史ロマンも堪能した。
 古城島付近では、大潮の干潮時に「海割れ現象」が発生し、大三島と陸続きになる。今年は4、5月と今月4、5日を合わせ、7度ほど起きるという。
 4日は雨で気圧が低く、陸続きとはいかなかったが、参加者は午後3時ごろから、上陸に挑戦。浅い「道」を探しながら島に渡った。海や空をイメージし、特別に設置された青いポストに家族や友人宛ての手紙を投函(とうかん)。海の歩行距離にちなみ、160日後に郵送される。
 ツアーは、しまのわ今治地方活性化推進協議会の委託を受け、瀬戸内しまなみリーディング(今治市)が実施。5日も行われる。