愛媛県今治市常盤町5丁目の市中央図書館で今治空襲と戦災関係の写真展が開かれており、日々の暮らしを一変させる戦争の恐ろしさをあらためて伝えている。30日まで。
 今治空襲は1945年4月26日、5月8日、8月5日深夜から6日にかけての計3回あり、市街地の約8割が焼失、575人以上が犠牲になった。同館では「今治市の戦災を記録する会」から借りた米国立公文書館所蔵の資料写真など約30点を展示している。
 空襲後に撮影された市内中心部は、一面焼け野原で、倒壊せずに残った建物はほんの数棟しか見えない。機関銃の弾丸などを製造していた工場は、火災で柱がぐにゃぐにゃに曲がって骨組みだけ残っており、焼夷(しょうい)弾などを使った爆撃のすさまじさを物語っている。