愛媛県内JAグループが運営する農産物直売所の2014年度販売高は計101億2400万円となり、初めて100億円の大台を突破したことが22日までに県農協中央会の集計で分かった。調査を始めた05年度に比べ、2.7倍の規模になっている。
 集計はJA周桑の周ちゃん広場(西条市)やJA越智今治のさいさいきて屋(今治市)など販売高5000万円以上の計18店舗が対象。食堂やカフェなどの売り上げ部分は含んでいない。
 県農協中央会地域農業対策部は「県民の消費行動に直売所の存在が根付いてきた結果ではないか」と分析。18店舗のうち11店舗で前年度の販売高を上回り、周ちゃん広場とさいさいきて屋、太陽市に続いて、愛たい菜が今回初めて10億円を超えた。
 一方で同対策部は、販売高の伸び率は近年、鈍化しているとし「成熟期に入ってきた」と指摘した。